1日で約3000名を動員した
過去最大の病院祭。
地域と医療の橋渡しに。
このプロジェクトに関わった病院事務の職員 PROJECT MEMBER
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SAN MITSURUO 佐野 充総務課所属 係長2012年入職。病院祭を開催するまでのスケジュール調整に加え、各催し物にかかる予算管理などを担う。
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NUMATA TSUYOSHI 沼田 剛経理課所属 次長2017年入職。病院祭の規模を拡大するのに伴い、開催エリアの調整や各部署との連携を通して、全体を統括する。
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GUI KAZUYUKI 具伊 和之デジタルコミュニケーション室
所属 課長2017年入職。集客のヒントを得るために、公式LINEを活用したアンケート実施を提案、データの集計を担う。
設立35周年にふさわしい
大規模な病院祭の
集客と運営。
2023年、コロナの収束と湘南鎌倉総合病院の設立35周年を祝し、中断されていた「病院祭」の再開が決定した。「病院祭」とは、院内で健康や介護に関する無料の相談ブースを設け、地域の方との交流を深めるために開催していた年に1度のイベント。過去700人前後の集客だったが、再開に弾みをつけるために掲げた目標は1万人。目標を目指し、病院事務の職員が中心となって大規模な「病院祭」の企画と運営を担うこととなった。
「地域の声を
まず聞きたい。」
LINEでニーズを調査。
「自分たちのやりたいことではなく、患者様や地域がやって欲しいことを知りたい。」会議の第一声は具伊の提案から始まった。そこで、湘南鎌倉総合病院の公式LINEに登録している患者や地域の方を対象に、「病院祭」に期待することや希望をアンケートで調査。結果、最新の医療機器や設備など院内に対する興味や、病院を利用する地域住民への関心が特に強い傾向が見られた。そして、これらの声をヒントに、企画会議が本格的に始まった。
大人も子供も楽しめる
祭に。
開催エリアを
急遽、拡大。
全職員を対象にアイデアを募集したところ、犬やポニーと触れ合えるアニマルセラピーや、医療機器の体験コーナーなど、30個以上の多種多様な企画が集まった。「これまで開催エリアは院内でしたが、企画の量が多いことから、屋外にまで拡大することを決めたんです。」と佐野は話す。企画内容の都合上、医師や看護師にも協力要請し、業務の合間を縫って打ち合わせを重ねた。気がつけば、運営メンバーは総勢100名を超える巨大プロジェクトへと発展していった。
地域を沸かせた
院内見学ツアー。
来場者数は約3000名。
当日、特設ステージでは和太鼓や中学校の吹奏学部など、地元で活動する団体の演奏で盛り上がった。屋外では救急車や消防車が展示され、子供たちで賑わっていた。大反響だったのは、院内見学ツアー。普段見れない手術室や巨大な医療設備に、大人も子供も大興奮だった。「開催後のアンケートでも院内見学ツアーに関する喜びの声は多く、老若男女問わず楽しんでもらえた。」と沼田は振り返る。結果、1万人に届かなかったものの、これまでの4倍以上となる約3000人を動員。さらなる集客を目指して、今年も動き出している。
関わった職員の声
行き届いた準備のおかげで、
混雑する中でも
ブースが盛り上がった!
祭の企画案を取りまとめるだけでなく、混雑時の安全確保や導線確保など、病院事務の方々の行き届いた配慮が印象的でした。私は来場者に医療機器を体験していただくコーナーを運営させていただいたのですが、みなさん医療機器に興味関心を強く持ってくださり、医療職を目指すきっかけになるイベントになったと思います!
小児がん治療について発信。
病院祭の必要性を改めて感じた。
当院で取り組んでいる小児がん治療について説明するブースを設けたことで、来場者の方々に理解を深めてもらうことができたと思います。募金も集まり、小児がん研究会へ送金することもできました。医療を身近に感じてもらうためにも、疾患の治療とは違う形で病院と関われる病院祭は、今後も絶対に必要なイベントです!